第十四号

 明治十二年六月より

 

どのよふなゆめをみるものも月日なり  なにをゆうのもみな月日やで   14-1

 

月日よりにち/\心せきこめと  そばの心わいづむばかりで          14-2

 

いつむのもどふしていつむ事ならば  上にハなにもしらんゆへなり    14-3

 

せかいにハそれをしらすになに事も  みなしとこふていつみいるなり   14-4

 

月日にわ大一これがざんねんな  そこでどのよな事もするのや        14-5

 

月日よりにち/\心せゑたとで  くちでわとふむゆにゆハれん        14-6

 

それゆへにゆめでなりともにをいがけ はやくしやんをしてくれるよふ   14-7

 

月日にハこのざねんてゆうものわ  くちてゆうよな事でないぞや      14-8

 

けふまでわどんなはなしもたん/\と いろ/\といてきたるなれども   14-9

 

なにゆうもひがらこくけんくきたらんで  なにもみゑたる事わないので   14-10

 

それゆへになにを月日がゆうたてとて  みなうたごうふてゆいけすばかり  14-11

 

月日にハ大一これがさんねんな  なんでもこれをしかとあらわす      14-12

 

いまゝでハどんな事をばゆうたとて  すぐにみゑたる事わなけれど    14-13

 

このたびわ三かのうちにたん/\と  せかいのはなしなにをきくやら   14-14

 

これからハにち/\ 月日はたらくで  とんなしごとをするやしれんで    14-15

 

このよふにかまいつきものばけものも  かならすあるとさらにをもうな   14-16

 

いまゝでに月日ざんねん山/\と  つもりあるをみなはらすでな      14-17

 

このはらしどふしてはらす事ならば  月日の心みなしてみせる        14-18

 

けふまでハこのよはじめてひわたてど  月日しんちつまだしろまいな   14-19

 

とのよふな事でも月日する事や  いかな事でもやまいでわない        14-20

 

みのうちにとのよな事もしたとても  やまいでわない月日ていりや    14-21

 

せかいにハこれらとゆうているけど  月日さんねんしらす事なり      14-22

 

せかいぢうどこの人でもをなぢ事  いつむばかりの心なれとも        14-23

 

これからハ心しいかりいれかへて  よふくづくめの心なるよふ  14-24

 

月日にわにんけんはじめかけたのわ  よふきゆさんがみたいゆへから   14-25

 

せかいにハこのしんぢつをしらんから  みなどこまでもいつむはかりやで  14-26

 

月日よりよふきづくめとゆうのをな  これとめたならさねんゑろなる   14-27

 

このはなしどふぞしいかりきゝハけて  はやくしやんをしてくれるよふ   14-28

 

いまゝでハ月日とゆうてといたれど  もふけふからハなまいかゑるで   14-29

 

けふまでハたいしや高山はびかりて  まゝにしていた事であれとも    14-30

 

これからわをやがかハりてまゝにする  これそむいたらすぐにかやすで   14-31

 

けふまてもをやのさねんとゆうのもの  一寸の事でわないとをもゑよ   14-32

 

このたびのまだせかいにハなに事も  はびかるばかりなにもしらすに   14-33

 

にんけんもこ共かわいであろうをがな  それをもをてしやんしてくれ   14-34

 

にち/\ にをやのしやんとゆうものわ  たすけるもよふばかりをもてる  14-35

 

それしらすみなせかいぢうハ一れつに  なんとあしきのよふにをもうて   14-36

 

なにもかもをやのさねんをよくをもへ  こ共はかりにいけんしられて   14-37

 

これからわどんなところのいけんでも  をやがでゝいるうける事なし   14-38

 

このいけんとのよなものがはひかりて ゆうとをもゑばすぐにしりぞく   14-39

 

とのよふなしごとをするにもさいきより  せへいゝはいにことわりてをく  14-40

 

けふまでハどんな事をもにち/\ に  しんばいしたる事であれども   14-41

 

あすからわどんな事をばみたとても  なにをきいてもたのしみばかり   14-42

 

これまでハ高山からわなにもかも  どんなさしすもうけたなれとも    14-43

 

このさきハよな事をゆハれても  をやのさしすやさらにうけんで      14-44

 

いまゝでわひがらもちいときたらんで  とんな事てもちいとしていた   14-45

 

もふきふハほがぢうふんにつんである  とんな事でもそのまゝにする   14-46

 

これからハをやのをもう事はかり  一事ゆゑばこれぢがわんで        14-47

 

せかいぢう一れつハみなとこまても  どんな事をがあるやしれんで    14-48

 

どのよふな事がありてもしんちつの  心したいにこわい事なし        14-49

 

心さいすきやかすんた事ならば  とんな事てもたのしみばかり        14-50

 

このはなしうたがう心あるならば  しよちしていよとんなみちやら    14-51

 

 せかいぢわをやのたあにハみなこ共  かわあまりてなにをゆうやら  14-52

 

このせかい高山にてもたにそこも  をやのたあにわこ共はかりや      14-53

 

このたびわなんてもかりてもしんぢつの  をやの心をしらしたいから   14-54

 

これさいかたしかにしよちしたならば  いつまでいてもよふきつくめうや  14-55

 

このみちハをやがたのみや一れつわ  どふそしいかりしよちしてくれ   14-56

 

けふまでもどのよなみちもたん/\と  とふりぬけてわきたるなれども   14-57

 

これからのみちもハなんてもめつらしい  このみちとふりぬけた事なら   14-58

 

それからハをやの心がいさみでゝ  とんな事でもはじめかけるで      14-59

 

これさいかはぢめかけらる事ならば  とんなものてもをやにもたれる   14-60

 

このみちをつけよふとてにしこしらゑ  とんなものてもまたしろまいな   14-61

 

さあかゝれもふこれからのみちずじハ  とんなものでもあふなきわない   14-62

 

いまゝでわうちのものにもいろ/\に  しんばいかけてきたるなれども 14-63

 

あすからハをやが一はなでるほとに  とんな事てもかやしゝてやる    14-64

 

さあけふわなにのはなしもだん/\と  こまかしくゆへもうせへつうや   14-65

 

なにゝてもゆハすにいてハわからんで  なにかいさいをみなゆてきかせ   14-66

 

このはなしなにの事やらしろまいな  をやのはたらきみなゆうてをけ   14-67

 

はたらきもなにの事やらしろまいな  せかいの心みなあらわすで      14-68

 

これをはなあらハれだすとゆうのもな  めゑめゑのくちでみなゆいかける  14-69

 

どのよふな事てもわがみくちより  ゆう事ならばぜひハあるまい      14-70

 

これからハめゑになにもゆハいでも  をやが入こみゆうてかゝるで    14-71

 

このさきハどんなものでもしんちつに  むねのそふちをみなしてかゝる   14-72

 

このそふぢどふしてするとをもうかな  とんないけんをするやしれんで   14-73

 

とのよふな事がありてもあんちなよ  なにかよろずわをやのいけんや   14-74

 

くちさきでなんぼしんぢつゆうたとて  きゝわかがないをやのさんねん   14-75

 

それゆへにをやがたいない入こんで  とんな事をばするやしれんで    14-76

 

とのよふなせつない事がりてもな  やまいでわないをやのさねんや   14-77

 

このはなしどこの事ともゆハんてな  をやのたあにわみなわがこで    14-78

 

しんちつのをやのさんねんでたならば  このをさめかたたれもしろまい   14-79

 

これをばなまことしんぢつあるならば  どんな事でもゆうてきかする     14-80

 

どのよふな事をゆうやらしれんでな  これそむいたらすぐにしりぞく   14-81

 

これまでハなにをしたとてとめられて  そむくはかりの事であるから   14-82

 

けふの日ハとのよな事をしたとても  なにをゆうてもそむきなきよふ   14-83

 

このみちをハくれ/\ たのみをくほとに  をやがひきうけあんぢないぞや   14-84

 

この事ハなにの事やとをもうなよ  つとめなりものはやくほしで      14-85

 

もふけふわどんな事をばしたとても  なにもあんぢなをやのうけやい   14-86

 

いまゝでハ上にわなにもしらんから  さしとめはかりいけんしたれと   14-87

 

このたびハどんなものでもかなハんで  ゆう心ならをやがしりぞく    14-88

 

この事をはやく心しいかりと  さだめをつけてはやくかゝれよ        14-89

 

なにもかもはやくつとめのしこしらへ  をやのうけやいこわみないぞや         14-90

 

これをはな心さだめてしやんして  はやくにんぢうのもよふいそぐで   14-91