第十六号

 明治一四年四月より

 

いまゝてハこのよはじめたにんけんの  もとなる事をたれもしろまい   16-一1

 

このたびわこのもとなるをしいかりと  とふぞせかいゑみなをしゑたい   16-2

 

このもとハかぐらりようにんつとめハな  これがしんぢつこのよはしまり   16-3

 

このたびのかぐらとゆうハにんけんを  はじめかけたるをやであるぞや   16-4

 

このもとをしりたるものハないのでな  このしんぢつをみなをしゑるで   16-5

 

いまゝてもにち/\くときたん/\と  ゆうてきかした事ハあれとも   16-6

 

もふけふハいかほど月日ゆうたとて  一れつ心わかりないので        16-7

 

それゆへにもふせへつうがきたるから  せひなくいまわかやしするぞや   16-8

 

このかやし一寸の事とハをもうなよ  あゝちこゝちにをふくみゑるで   16-9

 

このよふのにんけんはじめ元なるを  どこの人でもまだしろまいな    16-10

 

このたびハしんちつをせかいへぢうへ  どふぞしいかいりみなをしゑたい   16-11

 

しかときけこのもとなるとゆうのハな  くにとこたちにをもたりさまや     16-12

 

このをかたどろみづなかをみすまして  うをとみいとをそばいひきよせ   16-13

 

このたびのざねんとゆわしんからや  これをはらするもよふないかよ   16-14

 

このことを神がしいかりひきうける  どんなかやしもするとをもゑよ   16-15

 

このかやしみへたるならばどこまでも  むねのそふぢがひとりでけるで   16-16

 

いまゝでハとのよな事もみゆるして  ちいとしていた事であれとも    16-17

 

けふの日わもうひがつんであるからな  とんな事でもすぐにかやすで   16-18

 

このところとめに心でくるならば  そのまゝとこい月日でるやら      16-19

 

てるのものどんな事やらしろまいな  月日むかえにでるでしよちせ    16-20

 

けふの日ハもふぢうふんにつんてある  とのよなみちがあるやしれんで    16-21

 

せかいぢうみな一れつハしかとせよ  なんとき月日つれにてるやら    16-22

 

けふの日ハめづらし事をゆいかける  なにをゆうともたれもしろまい   16-23

 

せかいにハみなとこまてもをなし事  子共かたずけこしらゑをする    16-24

 

いかほどにこしらゑしたとゆうたとて  そのさきなるわたれもしろまい         16-25

 

月日にわどんなをもハくあるやらな  このみちすじハしりたものなし   16-26

 

このさきハとのよなゆめをみるやらな  もんくかハりて心いさむで    16-27

 

とのよふなめづらしゆめをみるやらな  これをあいつにつとめにかゝれ    16-28

 

けふの日ハとのよな事もきいている  なんどきもんくかわる事やら    16-29

 

とのよふな事がありてもうらみなよ  みなめゑ/\にする事やでな    16-30

 

月日にわみな一れつハわが子なり  かハいいゝはいをもていれども    16-31

 

めへ/\にする事ばかりせひハない  そこでちいくりみているのやで   16-32

 

けふの日ハなにめへ/\もしらすにいるけれど  あすにちをみよゑらいをふくハん  16-33

 

このみちがみへたるならばとのよふな  ものでもかなうものわあるまい   16-34

 

月日にハどんなをもをハあるやらな  この心をばたれもしろまい      16-35

 

これをばなみへかけたならとこまても  むねのうちをばひとりすみきる   16-36

 

これからハこのはじめてなにもかも  ない事ばかりゆいかけるなり    16-37

 

いまゝでハ人の心のしんちつを  たれかしりたるものハなけれど      16-38

 

このたびハ神がをもていでゝるから  どんな事でもみなにをしゑるで   16-39

 

このはなしとこの事ともゆハてな  みのうちさハりこれでしらする    16-40

 

こんな事なんでゆうやとをもうなよ  かわいあまりてゆう事やでな    16-41

 

どのよふな事でもわがみする事に    神のしらんとゆう事わない      16-42

 

それゆへになにをよろづをことハりて  そのゆゑかゝるしことなるぞや   16-43

 

いまゝでハなによの事もぢいくりと  しかゑていらる事であれども    16-44

 

しかときけいまゝでなるのはなしハな  なにをゆうてもきいたばかりや   16-45

 

けふの日ハみちがいそいでいるからな  どんな事てもはやくみへるで   16-46

 

それゆへにでかけてからハとむならん  そこで一れつしやんするよふ   16-47

 

いまゝでも神のくときわたん/\と  いろ/\といてきたるなれとも   16-48

 

いかほとにくどいたとてもたれにても  きゝわけがないをやのさんねん 16-49

 

こゝまてもよいなくときやないほとに  このたびこそハしやんするよふ   16-50

 

このはなしなんとをもふてきいている  つもりかさなるゆへの事やで   16-51

 

けふの日の神のさねんりいふくわ  よいなる事でないとをもゑよ  16-52

 

月日よりなににんけんやないせかい  はじめかけるをやであるぞや    16-53

 

そのところなにもしらさる子共にな  たいことめられこのさねんみよ   16-54

 

このたびハこのかやしをばするほとに  みなとこまでもしよちしていよ   16-55

 

けふまてわなにもしらすにいたけれと  さあみへかけたゑらいたのしみ   16-56

 

このみちハどんな事やとをもうかな  せかい一れつむねのそふぢや    16-57

 

この事ハなんの事やとをもている  神のざんねんはらす事やで    16-58

 

このさきハとこの人ともゆハんてな  むねのうちをばみなみているで   16-59

 

けふからわ月日でかけるはたらきに  どんな事をはするやしれんで    16-60

 

いまからの月日はたらきするのハな  どこでするともたれもしろまい   16-61

 

高山もたにそこまてもせかいぢう  ハれつをみなあゝちこゝちと     16-62

 

月日よりせいかぢうをばはたらけば  このをさめかたたれもしろまい   16-63

 

それゆへにこのしづめかた一寸しらす  一れつはやくしやんするよふ   16-64

 

つとめてもほかの事とわをもうなよ  たすけたいのが一ちよばかりで   16-65

 

それしらすみなたれにてもたん/\と  なんどあしきのよふにをもふて   16-66

 

にんけんハあざないものてあるからな  なにをゆうてもしんをしらすに   16-67

 

けふまでわとんな事てもゆハなんだ  ぢいとしていたこのさねんみよ   16-68

 

これからハ神のをもハくするからハ  とんな事をばするやしれんで    16-69

 

いまゝてハなにゆうたりをもふたり  まゝにしていた事てあれとも    16-70

 

このさきわ神がしはいをするからハ  とんな事てもまゝにてけんで    16-71

 

にんけんのめゑにハなにもみへねども  神のめゑにハみなみへてある   16-72

 

こしらゑをやるのハしばしまちれくれ  とろみづなかいはめるごとくや   16-73

 

いまゝでハとんな事でもゆハなんだ  けふハなんてもゆハねばならん   16-74

 

もふけふハんてもかてもみけるてな  こくけんきたら月日つれいく    16-75

 

けふの日ハもふぢうふんにつんてきた  なんときつれにでるやしれんで   16-76

 

つれいくも一寸の事てハないほとに  をふくみへるがたれもしろまい   16-77

 

いかほとのたかいところとゆうたとて  もふけふからわもんくかハるで     16-78

 

さあしやんこれから心いれかへて  しやんさだめん事にいかんで      16-79